2023.09.19

香川県高松市の『うつわ御結 分店』研修での学び

何度か当ブログでも投稿しております金継(きんつぎ)ですが、高松店でも研修を行っています。

今回は金継研修の様子や学びについて、少しお話しようと思います。

高松店での金継ぎ研修の流れ

金継は、簡単に分けると①本漆金継②簡漆金継➂簡易金継の3種類があります。

今回は私も初めてだったので、引っ越しの時に割れてしまったマグカップで樹脂を使った簡易金継を行いました。

樹脂での接着は早く硬化するため、うつわの接着には神経を使いました。装飾は樹脂と真鍮を混ぜて筆で装飾するのですが、筆遣いが難しく、かすれてしまったり、装飾がぼてっとなってしまったり。想像していたよりも、とても大変でした。

ですが金色がうつわのアクセントになり、割れてしまった悲しさよりも、修繕してまた使える喜びの方が大きいものでした。今は文具を入れるためにお店で使って楽しんでいます。

気になる方はぜひお声がけくださいね。

本漆の特性についての学び

2022年11月には、高松市にある漆木工房さんに伺い、本漆の特性についても教えていただきました。

無知な私は研修時に割れたうつわではなく、欠けたうつわを持参してしまい、本漆では継げないことが発覚。なぜだ!?となりましたが、漆は乾燥すると縮む性質があり、綺麗に欠けを修繕するのが一苦労だそうです。

うつわの壊れ方によって、樹脂や漆をうまく併用する必要があるので、沢山の知識と経験が必要な技術だと痛感しました。

壊れたらすぐ捨ててしまう生活をしていましたが、壊れたら捨てるのではなく、修繕すると不思議と愛着が増します。

特に今回は自分の手で直しているので、この接着うまくいったな、金がうまく塗れなかったな。など一つ一つの工程を思い出し、より楽しく日常生活で使えているなと思います。

私も始めたばかりで練習中ですが、高松店で金継セミナーをするかも?セミナーの後に、作家さんのうつわを使ったお食事会なんかもあるかも?

時間はかかるかもしれませんが、企画を少しずつ行っていく予定ですので、ぜひ皆様お楽しみに!

また、今回研修をしていただいた讃岐漆器の工房さんの作品も店頭にございますので、ぜひお手に取ってご覧くださいませ!

香川県高松市の『うつわ御結 分店』

香川県高松市に『うつわ御結 分店』がオープンし、2023年6月で1年を迎えました。

何度も足を運んでくだる方もお見掛けするようになり、お店が少しずつ高松という地域に馴染んできているんだなと実感しております。

未熟なところも沢山あると思いますが、温かく見守ってくださる皆様のおかげで、楽しく店頭に立たせていただいております。誠にありがとうございます。

これからも素敵な作家さんと作品と出会える場所であれるよう、精進してまいりますので、どうぞご指導の程よろしくお願いいたします。

足立

□住所:香川県高松市兵庫町2−1(Googleマップで見る
公式サイト