2019.07.18
飲食店開業支援
茨城のブドウのワイン!?《30名限定》の野菜の宴とは?
見て、触って、食べて、感じて。
茨城県土浦市の久松農園で、年に2回開催される「Spot and Table」は、全身で体感する楽しみが詰まった食のイベントです。
30名限定の参加者たちが畑に入り、説明を聞きながら、自分たちの手で野菜を収穫。そして、プロの料理人が、一夜限りの料理を作り、畑の中の特設テーブルに表現していくという、いわば食のライブステージです。
回を重ねて、今回でVol.8。
毎回ドリンクのコラボレーションもお楽しみの一つですが、今回は同じ茨城県のブドウでつくられたワインが登場しました。
筑波山麓の南の裾野でワイン用ブドウの栽培を行い、長野で委託醸造されている「Bee’s Knees Vinyards(ビーズニーズヴィンヤーズ)」のワインです。
2015年に植樹が始まり、2018年に初リリース。今回提供された2019年のワインは、Vol.6の開催で提供された初リリースのワインからすると、ひと回りもふた回りもレベルアップした味わいでした。
久松農園の採れたて野菜がふんだんに活かされた料理は、フルコース仕立て。なかでも、ものすごいインパクトがあったのが「スズキのグリル モロヘイヤそうめん」。
そうめんは、もちっとした食感とつるつるとしたのど越しがたまらない島原手延そうめん。原材料がすべて島原産で、食通の間ではその高い品質で有名な、本村製麺工場の手延素麺「旭」という贅沢さ。
そしてさらにびっくりしたのが、そこに添えられた「薬味のねぎ」です。
根っこごとねぎを油で素揚げして・・・
「一人に一本、どうぞ!」ときました。
根っこから、ガブリ!
これが、香ばしくて、甘くて、感激の味なのです。
スズキのふくよかな身の食感とグリルによる香ばしさ、モロヘイヤのネバネバと青々しさ、そうめんのもちもち食感と小麦の香り・・・すべてが渾然一体となる一皿でした。
周りのひまわり畑も、実はこの日のために設えられたもの。
感激のワインと料理と野菜と演出に包まれて・・・畑の夜は少しずつ更けていったのでした。
「食べたものがあなたをつくる。」
これは、久松農園のパンフレットに書かれているメッセージです。
野菜と向き合い、学び、食べる。そして、“おもてなし感”にあふれた料理やワインで、心地よい時間を共有する。
食は、生命維持と嗜好という二元的な視点だけでは捉えきれません。個人と社会の関わり方を育み、生きていくことと直接繋がっている。そのことを再認識した一日でした。
(by さすらいの食人S)
photographs by Spot and Table Vol.8 参加者のみなさん
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