2019.08.27
京橋白木の取り組み
限定30席が即完売!アメリカ人が驚嘆した8つの日本チーズ
どうも!毎度おなじみ(?)チーズ大好き「さすらいの食人S」です。
ヨーロッパの伝統的なチーズに学び、日本でもクラフトマンシップあふれるナチュラルチーズをつくる生産者が増えています。
「“ジャパニーズ・ウイスキー”と同じように、ひとつのカテゴリーとして世界でも認められる日が、日本のチーズにも訪れる!」これまでの日本の食文化の変遷を考えれば、これも夢物語ではないはずです。
そこで、チーズの伝統国ではないけれど、実はクラフトマンシップあふれるチーズがたくさんつくられているアメリカ(工業的かつ大量生産のチーズばかりではないんです!)にひとっ飛び。
日本のアルチザンチーズに関するワークショップを仲間と行ってきました。
東海岸の古都、リッチモンドへ!
アメリカのチーズ関係者による大きな団体「American Cheese Society」主催のカンファレンスがこの夏、ヴァージニア州のリッチモンドで開催されました。たくさんのチーズ関係者が集まる、絶好の機会。私たちのワークショップもその開催に合わせて、実施してきました。
会場は、カンファレンスセンターからほど近い、おしゃれなギャラリースペースを貸切。
実は、参加者の募集は春にWebで行ったのですが、限定30名があっという間に完売!急遽、36名に枠を増やしましたが、それでもキャンセル待ちがあとを絶たずという盛況ぶり。
日本のアルチザンなチーズ=職人魂がこめられたチーズ。
いかにアメリカでも関心が高いかを感じつつ、当日を迎えました。
真の日本らしいチーズづくりとは?
「HOW TO MAKE CHEESE TRULY JAPANESE 真の日本らしいチーズづくりとは?」と題した私たちのワークショップ。
「アメリカ・・・ドタキャンもあるのでは?」という我々の心配をよそに、時間通りにやってくる参加者たち。生産者もいれば、ディストリビューターや小売担当、さらには愛好家やジャーナリスト・・・「チーズ愛」にあふれたアメリカ人の熱意に、もう驚嘆です。
チーズは4つのテーマで紹介。スライドでチーズのレクチャーを行った後に、お待ちかねの試食へという流れです。
テーマ1. ヨーロッパの伝統製法を日本スタイルで
北海道・しあわせチーズ工房の「幸(さち)」。スイスとフランスの国境エリア、アルプスの山小屋でじっくり丁寧に銅鍋でつくられる製法を、北海道の足寄町で。
日本でも人気となった「ラクレット」のチーズ。これは北海道・十勝のモール温泉水で表皮を洗って熟成させたもの。十勝ブランドのひとつとして、人気も急上昇中です。
テーマ2. 日本の微生物を活かす
先日、TBS系列の人気番組「情熱大陸」にも登場した、千葉県大多喜町「チーズ工房 千」柴田千代さんの「竹炭 熟成」。チーズづくりに欠かせない乳酸菌も自家培養。デリケートな口あたりのチーズです。
こちらは、長野県佐久市「ボスケソ・チーズラボ」の「MIMAKI」。同郷にある黒澤酒造の蔵付き乳酸菌を使ったソフトタイプのチーズです。
テーマ3. 日本の特産食材とコラボ
こちらは味噌漬けのチーズ。北海道は十勝・大樹町にある「半田ファーム」のもので、濃厚な味噌のうま味がチーズに染み込んでいます。
こちらはドライフルーツにした柚子!ミルキーでフレッシュなチーズにまぶした「雪花 柚子」は、外国人にもスキーリゾートで有名な北海道のニセコから。「ニセコチーズ工房」は他にもたくさんの国産ナチュラルチーズをつくっています。
テーマ4. ヴィジュアルでも日本らしさを!
三角のシェイプ、富士山です。しかも、浮世絵でも人気の「赤富士」。国産の唐辛子パウダーがまぶされた山羊乳のチーズです。クリエイティブでおいしいこのチーズは、広島県「三良坂フロマージュ」から。
世界中で知名度も高いカマンベールタイプのチーズに、笹の葉をあしらって。こちらは北海道を代表するチーズ工房「共働学舎 新得農場」の「笹ゆき」です。
日本酒でペアリング!沸きに沸いた「試食&質問タイム」
日本酒も特別に日本から持参。
うま味たっぷりの特別純米酒「十旭日(島根)」、爽やかな酸味が心地よい「モダン仙禽 無垢(栃木)」、そしてハチミツのように甘い「貴醸酒 満寿泉(富山)」です。
一つひとつのチーズのこと、それらにひもづく日本の気候風土、日本の職人のこと・・・。
矢継ぎ早に尋ねられる質問に、できるだけ丁寧に答えたつもりですが、時間に限りあり。正味2時間のワークショップは、あっという間にお開きとなりました。
キーワードは「Education, Sharing, Networking」
食を通じた文化交流は、こうしたいわば“民間外交”がカギを握っています。そこには、熱意によって生み出される「感動体験」があるからです。
表層的なマーケティングだけではなく、心の温度が通ったものがあるかどうか。フードビジネスもそうです。「感動体験」に下支えされた外食産業は、きっと海外でも成功するはずだと改めて思いました。
(by さすらいの食人S)
協力:Japan Cheese Co.
テーブルの上に、新しい価値を
飲食店の皆様のために、料理の価値を向上させる器や道具、サービスを日本全国から厳選して提案する「京橋白木」。
創業から120年を超え、蓄積されたノウハウと経験で次代のトレンドを創出し、きめ細やかな物流で食産業に快適な環境基盤を構築。外食産業の発展に寄与しています。
◎詳細・お問い合わせは こちら