2018.06.22
飲食店開業支援
特集:OcciGabi Winery 01
大きく変わる日本のワイン業界
いまや食の和洋中を問わず、多くのレストランにリストされているワイン。そして国内外から注目を集めるようになった日本のワイン。その日本のワイン業界が今年、大きな変化を遂げようとしているのです。
2018年は記念すべき
「日本ワイン誕生の年」となる!?
2018年が日本のワイン業界にとって大きなターニングポイントとなる年だということをご存知ですか? これまで日本にはフランスやアメリカなどのようにワインにおける厳格な基準がなく、「国産ワイン」として販売されているワインは、全てワイナリーの独自基準に従ってラベルが表示されていました。そのため輸入されたぶどうや濃縮果汁を使用して製造されたワインも「国産ワイン」と表示されて売られていたのです。ですが、日本のワインの需要が伸び、世界の注目も集め始めたことから、2015年に「日本のワイン法」ともいえる法律が制定されることになったのです。その法律が2018年10月30日から施行されるのです。この法律によって、日本のワイン業界は大きく姿が変わると言われています。
スーパーやレストランから
「日本ワイン」が消える…?
新しい法律でワインはどう変わるのでしょうか。まず大きな点は、日本で生産されたぶどうを使ったワインだけしか「日本ワイン」と名乗れなくなります。輸入されたぶどうや濃縮果汁を使って国内で作られたワインは、その旨をラベルに表示しなければならず、日本ワインと表記できません。また、甲州や十勝、小樽といった地名をワインにつける場合は、その土地で収穫したぶどうを85%以上使用し、その土地で醸造しなければなりません。これはEU等と同じ国際的なルールに準拠しています。
「でも日本のワインなのだから実際にはそんなに困らないんじゃないの?」
と思われる方も多いかも知れません。実は法律が制定された2015年の時点で、この基準に合わせて「日本ワイン」を名乗れるワインは18.4%しかなかったのです。つまり、いまスーパーやレストランで日本のワインだと売られているもののうち、80%以上が「日本ワイン」ではなくなるのです。
2018年、どれほど大きな変化があるか、わかっていただけたでしょうか。
OcciGabi Wineryを訪ねて
2018年3月、京橋白木の竹下茂雄が、北海道は余市で真の「日本ワイン」を造るワイナリー『OcciGabi Winery』さまを訪問しました。「日本ワイン」の第一人者であり、日本のワイン造りの最前線を常に走り続ける落希一郎氏に、ワイン造りにかける想いと情熱をお聞きすることができました。
さらに、ワイナリー併設のフレンチ・レストランにおいて、京橋白木の和食器を用いた試飲会も実施。
大きく変わりゆく食の未来について語り合える貴重な機会となりました。
on the tableでは、そして様子を特集としてお伝えしていきます。
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