2019.01.24

ミツカル事業

映画で学ぶ食|伝説のバーデンダー、そして分かち合うチーズを。

 

 

昨年話題となった日本ワインの『ウスケボーイズ』、日本酒の『恋のしずく』に続き、今年1月、日本の食を知る上で、学び多き2本の映画が公開されています。

 

BARは人なり。〜『YUKIGUNI』より〜

1本目は、東京では正月から公開となった『YUKIGUNI』。

普段あまりバーに行かないという方も、「雪国(YUKIGUNI)」というカクテルの名前くらいは聞いたことがあるでしょうか。

カクテル「雪国(YUKIGUNI)」は、日本生まれ。ウォッカベースに、ホワイトキュラソー、ライムコーディアル。今では一般的になった“スノースタイル(グラスの縁に砂糖をまとわせたもの)”や、中に落としたミント・チェリーが、しんしんと降り積もる雪国の雰囲気を表現しています。

「スタンダードカクテル」として世界中のバーテンダーが作っているカクテルの1つですが、1959年に、壽屋(現在のサントリー)が主催する「全日本ホーム・カクテル・コンクール」で誕生した傑作なのです。

「雪国(YUKIGUNI)」を生み出した井山計一(いやま・けいいち)さんは、現在92歳。なんと今も山形県・酒田市にある「ケルン」で、シェイカーを振っています。

戦後日本のバー文化の醸成、サービスマンとしての矜持、その背景にあった家族の物語・・・

一杯のカクテルがもたらした奇跡。人と人との間にあってこそ生きる酒が、昭和から平成、そして、次の時代へとつながっていきます。

この井山計一さんを追った87分のドキュメンタリー映画は、飲食業に携わる人にとって、大きな学びをもたらしてくれるはずです。

◎映画「YUKIGUNI」

詳細は コチラ

(この映画を観て、5月に山形県・酒田市「ケルン」を訪問しようと決意。そのレポートも乞うご期待!)

 

ひとつにとけあい、分かち合う〜『そらのレストラン』より〜

もう1本は、明日1月25日に公開となる『そらのレストラン』

石窯で焼くパンの『しあわせのパン』、ワインがテーマの『ぶどうのなみだ』。それらに続く、北海道の大地と食をテーマとした映画シリーズの第3弾で、今回の食の主役は「チーズ」です。

北海道・せたな町「村上牧場 レプレラ」の村上健吾さん、循環型農業に取り組む「やまの会」のエピソードが物語のベースとなっていて、素晴らしい映像、キャストとともに展開しています。

自然とともに食がある。周りの人に、そして自然に感謝しながら、改めて「いただきます」という言葉が持つ意味を感じさせてくれる映画です。

見どころはたくさんあるのですが、春から秋に青草のみを食べて育った牛のミルクだけを使って造るという、ハードチーズ「カリンパ」を割り開くシーンは必見

チーズに込められた深い想いが、長い熟成とともに香り立つ・・・観ているだけで、そんな感覚を覚えるほどです。

◎映画「そらのレストラン」

詳細は コチラ

人は決して、一人では生きられない。笑顔と出会うたび、きっと人生はおいしくなるはず。

これは『そらのレストラン』の作品紹介文にあった一文ですが、まさに今回紹介した2本の映画に共通します。

飲食の現場で、お客様においしさと楽しさを提供する。その背景には、多くの課題と困難が存在します。

それらを一つ一つクリアし、お客様や家族と分かち合うことで、喜びは大きく膨らみ、自分へと戻ってくる・・・現場で心が折れそうな時、そんな好循環を改めてイメージさせてくれるきっかけに、この2本の映画がなってくれるかもしれません。

(by さすらいの食人S)

 

テーブルの上に、新しい価値を

飲食店の皆様のために、料理の価値を向上させる器や道具、サービスを日本全国から厳選して提案する「京橋白木」。

創業から120年を超え、蓄積されたノウハウと経験で次代のトレンドを創出し、きめ細やかな物流で食産業に快適な環境基盤を構築。外食産業の発展に寄与しています。

◎詳細・お問い合わせは こちら